落ち込む女性

他人と比較して落ち込んでしまう時の考え方

なぜ他人と比較して落ち込むのか? 子ども時代に、お友達の○○ちゃんのところは自動車が2台もあるのに、うちは1台もない!うちも自動車を買ってよっ!とお母さんにワガママを言ったら、よそはよそ、うちはうち[...]

なぜ他人と比較して落ち込むのか?

子ども時代に、お友達の○○ちゃんのところは自動車が2台もあるのに、うちは1台もない!うちも自動車を買ってよっ!とお母さんにワガママを言ったら、よそはよそ、うちはうち、よそのお家と比べてはダメ!と叱られた……そんな経験はありませんか?

他人と比べても意味がないとわかってはいても、自分の立ち位置を確かめるために、つい他人と自分を比べてしまいがちです。
そして、人より自分が劣っていると感じると落ち込みますし、自分の方が優れていると感じると優越感を抱きます。
しかし心の奥の奥では、誰もが人と比べることは虚しいと感じているのではないでしょうか。

では、どうして他人と比較して落ち込んでしまうのでしょう。
それは自分と他人を、比較している1点でしか見ていないからです。

たとえば社会人になって、久しぶりに学生時代の友人A君とお酒を飲んだとき……、年収の話になって相手は年収600万円、自分は年収350万円だったら……落ち込んでしまいます。
相手との収入差があることで、自分の能力が低いことが証明された気になるからです。

しかし、このときに比較しているのは年収という金額だけです。
なぜ彼が600万円稼いでいるのか、そのプロセスは比較の対象となっていません。

A君が年収600万円なのは学生時代から努力をして資格を取得する、英語や中国語の日常会話ができるなど、さまざまな能力を習得しており、それが評価されているからかもしれません。
一方の自分は、学生時代から勉強に熱心ではなく、今の職場でも惰性で働いているのであまり評価されていないのかもしれません。
このような場合は、発奮材料になるでしょう。

しかし逆に、もしかしたらA君は悪徳商法の会社に勤めていて、客をだまして儲けているだけなのかもしれません。
また、年収600万円を稼いでいるけれど、毎日残業残業、休日出勤も当たり前という過酷な労働環境で、体をこわす寸前なのかもしれません。

一方の自分が年収350万円なのは、独立したばかりで、やりたい仕事を頑張っているからかもしれません。
また、尊敬する親方の元、大工として腕を磨いている修行中だから今は年収が低いのかもしれません。

年収は低くてもやりがいのある仕事をしている、将来性があるなど、自分が満足して働いていたとしたら、年収の金額だけで人を評価するのは無意味であることに気がつくはずです。

一面だけで人を判断することは不可能

他人と比較して、表面に現れている結果だけで優劣を判断すると、劣等感を抱いてしまいます。
しかし、なぜ相手がそのような結果を出しているのか、なぜ自分は相手より低い結果なのかを考えてみると、落ち込む必要がないことがわかるはずです。

物事の表面ではなく、本質をみるように心がけましょう。

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