計算

「数字が苦手」はビジネスには致命的?

数字で語れる人になろう ビジネスでは、数字を扱うシーンが多いものです。 四半期ごとの売上目標額や顧客への見積書の作成、数値データをグラフに置き換えるなどなど、日常的に数字を取り扱っている人がほとん[...]

数字で語れる人になろう

ビジネスでは、数字を扱うシーンが多いものです。
四半期ごとの売上目標額や顧客への見積書の作成、数値データをグラフに置き換えるなどなど、日常的に数字を取り扱っている人がほとんどではないでしょうか。
しかし文系タイプなど数字に苦手意識がある人の場合、ビジネスで使う数字に関して、漠然としか理解していない人も多いでようです。

学生時代に数学に強い人というと、出題に正しく答えることができる人や素早く計算できる人……というイメージが強かったのではないでしょうか。
しかしビジネスシーンでは、学生時代に求められたような数学スキルはあまり重要ではありません。
仕事流動的なものですから、正解が1つということは殆どありませんし、答えを導き出すための材料がすべて揃っているケースも稀です。

ではビジネスシーンで求められる、数字に強い人とはどのような人のことをいうのでしょうか。
一口でいうと、数字をみて、その数字が何を意味しているのか具体的にイメージできる人です。
数字で語れる人、と言い換えてもいいでしょう。

このような人は資料などで数値や決算書類、データなどを見ると、それらがどのような意味を持っているのかを理解できます。
たとえば決算書を見て、A社の利益が前年度に比べて50%減少していたとします。
単純にみれば、経営悪化と考えられるでしょう。
しかし、決算書の他の数値をみれば、設備投資などの先行投資を行っていることがわかり、開発費などの出費がかさんで利益が低いだけであることが理解できます。
その結果、来年度からは利益が上がるのではないか……と推測することができるのです。

つまり、表面的な数値だけをみて判断するのではなく、その数字の意味を考えることができる人が、ビジネスで求められる数字に強い人なのです。
このような人は資料を作るときにも、統計などの数字データやグラフなどを使って、客観的なデータを示して説得力を強めるなどの判断が自然とできます。
単に言葉だけで説明するのではなく、具体的な数値や視覚的にわかりやすいグラフなどにすることで、説得力のある資料が作成できるので、結果的にプレゼンテーション能力が高い、営業時の交渉力に優れているなど、仕事の成果を上げることができるのです。

数字に強くなる訓練法

では数字に強くなるためには、どのような努力をすればいいのでしょうか。
その方法は2つあります。

1つ目は、ビジネスシーンで質問されたら、数字を入れて答える習慣をつけることです。
たとえば、この間依頼したプロジェクトはどのくらい進んでいるの?と上司に尋ねられたら場合、あなたならどう答えるでしょうか。

いまラストスパートをかけてます……など、曖昧な返事はNGです。
具体的な数字を入れて返事をするよう心がけましょう。
現在、現工程の70%程度終了しています。
70%終了までに14日かかっていますから、完了予定日は6日後の予定です。
などと答える習慣をつけましょう。

2つ目は、フェルミ推定の方法を身につけることです。
フェルミ推定とは、東京都内にある電信柱の総数は?など、実際に調査が難しいものでも、自分の知っている情報を利用して、概算を推測する手法をいいます。
入社試験などで取り入れている会社も多いので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンでは、新規参入する事業の市場規模や、これから行うプロジェクトの規模、競合他社の売上高など、さまざまな数値を調査します。
このようなときにフェルミ推定を使って、まずは自分でどのくらいかを考えてみるクセをつけましょう。

この2つの訓練をすれば、ビジネスに必要な数学力が鍛えられ、格段にスキルアップできるはずです。

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