ゆとり世代の年齢層とは
「ゆとり世代」という言葉が世間に浸透してから、ずいぶんと時間が経ちました。
ゆとり世代より20も30も年齢が上の人たちのなかには「これだからゆとりは」というセリフが口癖の人も多いですよね。
しかし、ゆとり世代ってそもそもどこからどこまでなのでしょうか。
「ゆとり世代」というのは、「ゆとり教育」という制度が導入されてから終了されるまでに教育を受けた世代のことを指します。
ゆとり教育の制度は2002~2010年に行われていたので、その周辺で学生だった人たちが当てはまります。
年齢でいえば、1987~2004年生まれが、「ゆとり世代」となるというわけです。
しかしながら、1996年生まれ以降はゆとり世代が終わりに近づき、すべてがゆとり教育ではなかったため、1995年生まれころまでが完全にゆとり教育を受けている世代といえそうです。
ゆとり教育がもたらした効果
ゆとり教育では、学習内容や授業時間が減り、そのぶん自分たちで考える時間や、自由に行動する時間が与えられました。
さらに絶対評価を導入させることで、他人と比べるのではなく、自分と比べる評価制度に代わり、教育の概念が大きく変化した時代といえるのかもしれません。
ゆとり教育がよい方向に影響を与えたこともあるのですが、学力低下が著しくなってしまったことや、学力の格差が広がったことでも問題になっています。
ゆとり世代ってどんな世代?
ゆとり世代はインターネット社会がとても発展した時期でもあり、ネット社会に強くなっていることが挙げられます。
しかし、自由な時間を増やしてのびのびと育ってきたことや、絶対評価などで評価制度が大きく変わってしまったこともあり、いざ会社などに入るとストレス耐性がないと思われてしまうことが多いです。失敗もあまりしてこなかったので、失敗への耐性も少ない人が目立ちます。
さらに仕事よりプライベートを優先したり、飲み会に参加しなかったり、言われたことしかやらないなどといった批判をされることがよくあります。
しかしながらこれらはあくまで「そういう人もいる」ということ。
ゆとり世代が全員そうだと決めつけるのは、早計といえるのかもしれません。
それにいまとなっては社会環境も昔と大きく変わりました。
すべてがゆとり教育のせいとはいいきれないこともあるでしょう。
ゆとり教育を理解することはとても重要ですが、ゆとり世代とひとくくりにして個人を見ないということがないようにしたいものですね。