もしかして、パワハラ?職場のパワーハラスメントの定義とは
近頃は当たり前の言葉となったパワーハラスメント。
パワハラに悩んだり、そのことが原因で鬱になったりしている人も多いことでしょう。
しかし、パワハラって具体的にどういうものを指すのでしょうか。
その定義について少し考えてみましょう。
基本的には上司から部下に仕事の範囲を超えて、体や心に暴力を振るうことを指します。
最近では同期間のものや、逆に部下から上司に対するパワハラというものも存在していて、優位に立っているものから下のものへのハラスメントのことを指すときに使われるようになりました。
指導はパワハラではない
パワーハラスメントというのはいわゆる「いじめ」を指すことになりますが、上司が部下の面倒を見て、注意や指示をするのは当たり前のこと。
これを部下が不満に感じてパワーハラスメントと思っても、上司はそんなことを微塵も思わず、逆に熱心に指導をしていると考えている場合もあります。
ここが、職場のパワーハラスメントの難しいところかもしれません。
上司の方は逆に、熱心に指導しているのに、パワハラで訴えられてしまったとするケースもあることでしょう。
しかしこの場合は、コミュニケーション不足の可能性があります。
部下とあまりコミュニケーションが取れていないなと感じるのであれば、一度ゆっくりと話をする時間を設けてみてはいかがでしょうか。
きちんと話すことができれば、問題が解決することも大いにあり得ます。
パワハラを解決する方法とは
もしパワハラを受けているかもしれないと感じているのであれば、上司よりもさらに上の人物に相談するか、あるいはまずは同期に相談してみるなど、少しずつ解決方法を探りましょう。
罵倒されたり、暴力を振るわれたりなど、実際的な行為や事実関係をきちんと整理し、他人の判断を仰ぐことでさまざまな見解が見えてきます。
それでも判断が難しければ、パワハラの裁判例やほかの人の経験談などをもとに、自分はどうであるかをチェックしてみましょう。
パワハラのない会社にするために
現在パワハラの問題に関して、各企業や労働組合でさまざまな取り組みが行われています。
しかし、パワハラの被害者も加害者も作らないようにするには、一人一人の意識が必要です。
たとえば当たり前ですが、会社にいる上司も部下も一人一人が個性を持った人間であることを忘れないようにしましょう。
仕事の上では上下関係がもちろん生じますが、それと思いやりを持ちあうことは別問題。
互いを思いやり、何をされたら悲しいか、嬉しいか、困ってしまうかなどを考えてみれば、いろいろなことが見えてきます。
また、パワハラを受けている人を見たら、話を聞いてあげたり、声をかけあったりして決して放置しないようにしてください。
助け合って乗り越えていくことが大切になります。